プロジェクト - 前翻訳

前翻訳ページで、前翻訳をセットアップして開始します。

ドキュメントを前翻訳すると、memoQwebはプロジェクト内の翻訳メモリとライブ文書資料を検索し、各セグメントに最も適合する一致を挿入します。

完全一致するものがなければ、memoQwebは以下を行えます：

  • セグメントを小さな断片から組み立てる。

  • 機械翻訳を使用して翻訳を提案する。

  • セグメントを結合または分割して、マッチ率を向上させる。

さらにできることは？

  • 前翻訳で使用されるマッチの品質を制御できます。

  • memoQweb は、正常に前翻訳されたセグメントの確定とロックを自動的に行うこともできます。

  • 前翻訳前に、memoQwebはドキュメントのバージョンを保存することができ、変更を確認し、必要に応じて以前のバージョンに戻ることができます。

  • 前翻訳後に、memoQwebは分析を実行して、テキストがどの程度入力されたか、および一致の品質を表示できます。

前翻訳はmemoQ TMSがオンラインプロジェクトで自動化されたタスクを実行しているときには開始されません。この場合、数分待つことを指示するメッセージが表示されます。これはエラーではありません。タスクが完了したら、前翻訳を続けることができます。

操作手順

  1. 管理者またはプロジェクトマネージャとしてmemoQwebにログインします。
  2. 有効プロジェクトリストでプロジェクトをクリックします。
  3. 画面の上部にあるTranslationsタブをクリックします。
  4. リストから1つまたは複数のドキュメントを選択します。

  5. リストの上にある前翻訳をクリックします。

    前翻訳ページが開きます：

    前翻訳ページで基本的な情報が表示されています：翻訳するドキュメント数、言語、セグメント数、単語数、文字数：ルックアップ、翻訳メモリベースのセグメンテーション、確定/ロック、バージョン、統計の作成。

その他のオプション

ページ上部の情報バーには次の情報が表示されます：

  • 選択されているドキュメント数。ドキュメント名を表示するには、青い情報アイコン icon-info の上にカーソルを合わせてください。

  • プロジェクトのソース言語とターゲット言語。

  • ドキュメントのセグメント合計数。

  • ドキュメントの単語数 (元と加重値)。

  • ドキュメントの文字数 (元と加重値)。

ルックアップタブのTM およびライブ文書資料セクションの下にあるドロップダウンを使用します。

マッチ率が十分でない場合は、一致を挿入しないようにmemoQに指示することができます。ドロップダウンから次のいずれかのオプションを選択します：

  • TM または資料のコンテキストも含む完全一致(X)：コンテキスト (101%) またはダブルコンテキスト (102%) が一致する場合にのみ、セグメントを前翻訳します。
  • TM または資料の完全一致(E)：完全一致 (100%) またはコンテキストマッチがある場合にのみ、セグメントを前翻訳します。
  • TM または資料の良好一致(G)：「良好一致しきい値」を超える一致がある場合にのみ、セグメントを前翻訳します。これは翻訳メモリ設定で定義されます。この設定をチェックするには：memoQデスクトップアプリで、プロジェクトを開きます。オートパイロットがオンになっている場合は、オフにします。左側で設定をクリックします。翻訳メモリ設定 icon-mqop-s-tmsettings アイコンをクリックし、プロジェクトでアクティブな翻訳メモリ設定プロファイルを編集します。
  • すべての TM または資料の一致(A)：一致がある場合は、マッチ率に関係なく、常にセグメントを前翻訳します。実際には、最小一致しきい値 (デフォルトで60%) を超えている必要があります。これを使用するには、翻訳メモリベースのセグメンテーションをオフにする必要があります (下記を参照)。

高信頼度完全一致のみ(U)：このチェックボックスをオンにすると、memoQwebは完全一致 (100%)、コンテキスト一致 (101%)、またはダブルコンテキスト一致 (102%) が1つだけの場合にのみ、セグメントが前翻訳されます。2つ以上ある場合、セグメントは前翻訳されません。ドロップダウンからTM または資料のコンテキストも含む完全一致(X)またはTM または資料の完全一致(E)を選択する必要があります。

各言語で使用するTM、および資料をmemoQwebで指定：

  1. TM およびライブ文書資料を選択リンクをクリックします。

    前翻訳用の TM およびライブ文書資料を選択ウィンドウが開きます：

    TMおよびライブ文書資料を選択ウィンドウで使用可能な翻訳メモリとライブ文書資料が表示されています。右下にはOKとキャンセルボタンがあります。

    memoQwebは、チェックボックスがオンになっているTMと資料を使用します。

  2. 各TMまたは資料のチェックボックスをオンまたはオフにするには：すべて選択またはすべて選択解除リンクをクリックします。

  3. 変更を保存して前翻訳ページに戻るには：OKボタンをクリックします。

  4. 保存せずに前翻訳ページに戻るには：キャンセルリンクをクリックします。

各種類の前翻訳のオプションを確認してください：

フラグメント結合を実行：翻訳メモリまたはライブ文書資料から一致するものがない場合、memoQwebはフラグメント結合一致を挿入できます。動作させるには、このスイッチをオンにします。詳細を微調整するには、以下のチェックボックスを使用します。フラグメントと見なされるものを選択できます。また、これらのフラグメント結合マッチをmemoQがどのように組み立てるかを選択できます。

含める一致で、用語、翻訳対象外項目、数値、自動翻訳ルールの結果、翻訳メモリおよびライブ文書資料からのフラグメントの置換を選択できます。通常、memoQwebはソーステキストの一部を置換するためにこれらのすべてを使用します。いずれかを使用しない場合は、これらの項目のチェックボックスをオフにします。

次に、フラグメント結合されたマッチがソーステキストからどれだけカバーするかを選択します。以下を提案のいずれかのラジオボタンを選択します。

  • 1件のヒットでカバーされるフル一致(S)：フラグメントの結合一致は、1つの単一フラグメント一致でソースセグメント全体をカバーする必要があります。実際には、これによりフラグメントマッチングがオフになります。
  • 複数のヒットでカバーされるフル一致(M)：フラグメントの結合一致はソースセグメント全体をカバーする必要があります。つまり、ソースセグメントのすべての単語は、リソースからの何かによって置き換えられなければなりません。
  • 次の値以上でマッチする一致(W)：ソーステキストの一部のみを置換する必要があります。値を設定するには、ラジオボタンの横のボックスでパーセンテージを選択します。通常、memoQでは、ソーステキストの50%以上を置換できる場合、フラグメント一致が提供されます。

ソーステキストを含まないフラグメント結合された提案を作成できます。この場合、置換できないテキストは候補に含まれません。この場合は、一致が見つからない場合ソーステキストを削除(D)チェックボックスをオンにします。

通常、memoQは、置換されるソーステキストに合わせて、単語の小文字/大文字の設定を調整します。これを停止するには、用語のケースを変更しないチェックボックスをオンにします。これをオンにすると、memoQは用語ベースから大文字/小文字の設定を保持します。

TM 一致がない場合に機械翻訳を使用 (M)：翻訳メモリまたはライブ文書資料から一致するものがない場合、memoQwebはソースセグメントの機械翻訳を挿入できます。そのためには、プロジェクトのMT設定リソースで設定された機械翻訳サービスを使用します。

機能させるには：

  1. まず、オンにします。

  2. MT設定リソースを設定するには、memoQデスクトップアプリでリソースコンソールのMT 設定 ページを使用します。

  3. 次に、memoQ オンラインプロジェクトの設定ページでプロジェクトにリソースを追加します。

AIQEの値を適用して機械翻訳を使用： 

同じ前翻訳で複数のMTサービスを使用することができるAIベースの品質評価 (AIQE) サービスを利用することができます。AIQEサービスは、各セグメントに最適なサービスを選択します。そのためには、プロジェクトのMT設定リソースで設定された機械翻訳サービスを使用します。

機能させるには：

  1. まず、オンにします。

  2. MT設定リソースを設定するには、memoQデスクトップアプリでリソースコンソールのMT 設定 ページを使用します。

  3. 次に、memoQ オンラインプロジェクトの設定ページでプロジェクトにリソースを追加します。

Use TM-driven segmentation:

memoQは、より良い一致があれば、セグメントの結合または分割を自動的に行うことができます。良好 (またはより良い) 一致のみを前翻訳する場合は、memoQwebはセグメントを結合または分割して、その方法で完全一致が存在するかどうかを確認できます。これを行うには、最適一致するようセグメントを自動で結合または分割(S)スイッチをオンにします。次に、セグメントに完全一致がない場合、memoQwebはセグメントと次のセグメントを結合すれば、良好一致か完全一致になるかチェックします。結合は機能しないが、セグメントの最初の部分に完全一致がある場合は、memoQwebはこの完全一致の後でセグメントが分割し、分割したセグメントの2番目の部分で自動結合と分割を引き続き検証します。詳細を微調整するには、以下の設定を使用します。

ドキュメントはすべてのセグメントが翻訳済みまたはレビュー済みとして確定されたときに100%完成となり、確定されたセグメントのみが進捗状況の情報にカウントされます。memoQwebは前翻訳されたセグメントを自動的に確定またはロックすることができます。他のユーザーが翻訳を変更させたくない場合は、これらの行をロックすることもできます。

これを行うには、ページの確定/ロックセクションで：

  1. マッチ率に基づいて挿入されたTM一致の行ドロップダウンで、確定またはロックするセグメントを選択します：

    • セグメントを確定またはロックしない(D)：前翻訳されたセグメントは前翻訳の状況のまま残ります。

    • 完全一致：完全一致 (100%) 以上の一致を確定またはロックします。

      この設定には注意してください。コンテキストがないと、前翻訳に不適切な翻訳が挿入される可能性があります。

    • コンテキストも完全一致(X)：コンテキスト (101%) 一致を確定またはロックします。

    • 二重コンテキストの完全一致：ダブルコンテキスト (102%) 一致を確定またはロックします。

    • 高信頼度完全一致の場合のみ(U)：このオプションを使用すると、完全一致またはそれ以上の一致が複数ある場合に、セグメントの確定またはロックを回避できます。

  2. 次に、検索したマッチのセグメントに対して何を行うかを指定します。状況を次に変更ドロップダウンで以下を選択します：

    • Pre-translated：セグメント状況を変更しない場合。
    • Translator confirmed：セグメントを翻訳者確定済みとしてセットします。
    • Reviewer 1 confirmed：セグメントをレビュー担当者 1 確定済みとしてセットします。
    • Reviewer 2 confirmed：セグメントをレビュー担当者 2 確定済みとしてセットします。
    • 行をロック状態にする(L)：このオプションを使用すると、確定したセグメントをロックします。

  3. そして、機械翻訳とAIによる品質評価を使用するかどうかを、AIQEに基づいて挿入されたMT一致の行で決定します：

    MTマッチの確定またはロック機能を使用するには、まずAIQEを選択してアクティブにしてください。

    ページの一部でAIQEセクションに基づいて挿入されたMTのマッチ行を表示しています。このセクションは、MT-AIQEスコアに基づいて行を確定/ロックチェックボックスとパーセンテージセレクタ、状況を次に変更ドロップダウン、そしてドロップダウンの下にある行をロック状態にするチェックボックスで構成されます。

    ここでは次のことができます：

  • ロックまたは確定したいMT-AIQEスコアを設定します。

  • 選択したスコアの行の処理を指定します。

    状況を次に変更ドロップダウンでは、次のことが可能です：

    • 前翻訳済み ステータスを変更しない場合。
    • 翻訳者確定済み：翻訳者確定済みとしてセグメントをマークします。
    • レビュー担当者 1 確定済み：レビュー担当者1確定済みとしてセグメントをマークします。
    • レビュー担当者 2 確定済み：レビュー担当者2確定済みとしてセグメントをマークします。
    • 行をロック状態にする(L)：このオプションを使用すると、確定したセグメントをロックします。

memoQwebは、前翻訳の前後にドキュメントのスナップショットを作成できます。これにより、変更を確認したり、問題が発生した場合に以前のバージョンに戻すことができます。

通常、memoQwebは、前翻訳の前後のドキュメントのスナップショットは作成しません。

画面の一部には、2つのチェックボックスが表示されており、ユーザーは前翻訳の前(最初のチェックボックス)または後(2番目のチェックボックス)にマイナーバージョンのスナップショットを作成するタイミングを選択することができます。

これを行うには、バージョン管理セクションの設定を使用します。

  • 前翻訳の実施前にマイナーバージョンのスナップショットを作成(B)：前翻訳の前に新しいマイナーバージョンを作成するには、このオプションを使用します。メモを追加することをお勧めします。
  • 前翻訳の完了時にマイナーバージョンのスナップショットを作成(A)：前翻訳の後に新しいマイナーバージョンを作成するには、このオプションを使用します。メモを追加することをお勧めします。

memoQweb (legacy)は、前翻訳と統計を一度に組み合わせることができます。動作させるには、統計を実行スイッチをオンにします。分析レポートは、プロジェクトのレポートページのに表示されます。

ここでは、前翻訳の分析レポートの実行方法を選択できます。

詳細については、以下のドキュメントをお読みください：

一部のターゲットセグメントにすでにテキストが含まれている場合は、ある場合は前翻訳によってそれらのセグメントが上書きされ、その他の場合はそのままです。

  • 一致がある場合、空 (開始前) セグメントは常に埋められます。
  • memoQwebは以前に使用されたセグメントよりも良い一致がある場合、前翻訳セグメントは上書きされます。
  • memoQwebは編集または確定されたセグメントは変更しません。これらのセグメントを上書きする必要がある場合は、最初に翻訳をクリアコマンドwebtransディタ翻訳エディタの翻訳をクリアコマンドを使用してセグメントをクリアする必要があります。

完了したら

前翻訳を実行して翻訳ページに戻るには、前翻訳ボタンをクリックします。